『月周回衛星「かぐや」が見た月と地球』



『月と地球』

月周回衛星「かぐや」が見た

月と地球

地球の出そして地球の入り

月衛星「かぐや」に搭載されたハイビジョンカメラの映像がBDに収録されて発売された。
「売るのかよ」とか、まあいろいろ議論もあったりしたのだけど、やっぱりまんまと買わされてしまうのだよ。
映像なら、NHKの「かぐやアーカイブ」で公開されているのだけど、解像度が1280x720で、ビットレートが2Mbps。
もともとの映像がフルHDで、1920x1080。レビューを見ると、ビットレートは25〜40Mbps超とのこと。
それが見られるってなら、見たいじゃないですか。


映像はとても美しい。
輪郭が非常に精細で、ちょっとCGぽくも見える。空気でかすむことがないと、こんな感じなのだな。例えば、先日打ち上げられた「きぼう」の写真でも同様。
ちょっと、というか、かなり残念なのは、せっかくのフルHDなのに、その一部を拡大した映像が多かったこと。巨大なモスキートノイズがうねうねしていて、まぁ、科学的には興味深いのだろうけど、きたない。フルHDそのままを表示していたのは、全編の半分にも満たなかったように思う。
愛知万博にNHKが展示していたスーパーハイビジョンでも感じたのだけど、NHKはせっかくの性能を生かすのがへたくそな印象がある。


その、あんまりないフルHDそのままの映像として、「地球の出」と「地球の入り」が本編と特典映像の両方に入っている。
映像自体は、同じ、なのかな。しっかり見比べてないけど。
BGMが違っていて、特典映像の地球の出はパッヘルベルの「カノン」が、実にいい感じだった。
本編の地球の入りのBGMは、「遠き山に日は落ちて」だった。いや、日じゃなくて地球だから。