ベートーヴェン交響曲第9番

ここのところ、立て続けにルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン交響曲第9番を買ってしまった。
元々、ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のCDを持っていて、mp3 160kbpsにエンコードしてあったのだけど、これを320kbpsにエンコードし直そうと思ったら、CDが見あたらない。いらんものはそこら中に散らかってるくせに、肝心なものが見つからない。どうなってるんだろう、おれの部屋。まあ、熱力学第二法則が(以下略)。







ベートーヴェン

交響曲第9番


ハイティンク指揮

コンセルトヘボウ

しょうがないので、前から欲しいと思っていた、ベルナルト・ハイティンク指揮、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の1987年12月録音盤を買うことにする。映画『敬愛なるベートーヴェン』で使用された演奏。音楽がとても良かったんである。DVDは11月7日発売。遅かったな。
amazonで検索してみると、私が見たときは在庫がなかった。で、1000円のCDが、マーケットプレイスで4000円くらいで売ってる。amazonで在庫が切れると、すぐに入荷するものでも、それを見計らってプレミア付き価格で売り出す連中がいるとか聞いたことあるけど、これか。


次は、リアルの店舗を見に行く。無い。あれ、無いの?
かわりに買ったのが、サイモン・ラトル指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の2002年4月5月録音盤。ラトルとウィーンフィルなら、間違いないでしょう。マーラー交響曲第8番も良かったし。(参照1参照2)
それが間違いだった。
緩急の差が結構激しく、急はかなり早いのだけど、緩がかったるいくらいゆっくりしてる。カラヤンを聴き慣れていたせいか。そのへんは好みの範囲なので良し悪しとかではないのだけど、演奏が。
本当にこれ、ベルリンフィルと並ぶ世界最高峰のオーケストラの演奏なのか?
弦は、その一糸乱れなさっぷりとか、本当にすごい。どうも、クラリネットとフルート(ピッコロか?)の足並みがそろってない感じ。「ピー!」とか、変に大きい音が出てたりするし。たぶん数人の問題だと思うのだけど、それだけで台無し。


がっくりして、別のCDを探し求める。
次に買ったのが、レナード・バーンスタイン指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の1979年9月録音盤。バーンスタインも名指揮者として名を馳せているし。同じウィーンフィルだけど、楽団員は入れ替わるものだし。
で、聴いてみたたら、演奏はいいんだけど、これもゆっくりだなあ。まあそれも好みか。どうもゆっくりな演奏が、あんまり好みでない。カルロス・クライバーの指揮で色々と聴いたせいか


さあ困ったね。またカラヤン盤を買うのか?とか思いつつ、何気なくググってみると、7andYにハイティンク盤の在庫がある。そういえば、7andYでもCD売ってたね。
めでたく購入。
やはりこれがいいね。テンポといい、突き抜けるような金管といい。


金管は突き抜けるような音を出して欲しい。
ウィーンフィルのトランペットはロータリーバルブなので、柔らかい音が出る。よく見る「普通の」トランペットはピストンバルブ。ピストンバルブのほうが、華やかな音が出る。ロータリーバルブのトランペットは、ピストンバルブのものを横に倒したような形をしているので、見ればすぐに分かる。
とはいえ、ロータリーバルブのフレンチホルンだって、華やかな音は出せる。高校時代は、へたっぴながら吹奏楽部でフレンチホルンを吹いていたので、実地で知っている。
まあだから、ウィーンフィル金管が柔らかい音を出すのは、そのように演奏しているのだろうね。