MDR-EX90試聴
SONY MDR-EX90SL |
なお、ER-4Sを購入したときと違い、かんたんに比較しただけの印象であることを断っておきたい。
比較に使用したのは、iPod nano、192kbps MP3、カルロス・クライバー指揮、ウィーンフィルのベートーベン交響曲第5番第3楽章の冒頭。この曲は、SACD/CDのハイブリッドからのリッピングであり、すなわちSACDにできるくらいのピカピカにきれいな音で録音されている。また、このパートは、小さい音から大きい音まで、わりと短時間で演奏される。オーケストラなので、音が多い。この多い音を聴き分けられるかどうかは、分かりやすい指標となる。
Etymotic Research ER-4S |
ベートーヴェン 交響曲第5番 カルロス・クライバー指揮 ウィーンフィル |
印象をかんたんにまとめると。
- 音は悪くない
- 遮音は大したことない
- 見た目はいい
まず音については、少なくともMDR-EX70のように、少し聴いただけでひどいということはない。いい音と言えるんではないか。
ER-4Sと比較してどうかというのは、判断がつかなかった。周りがうるさかったし、iPod nanoと192kbpsのMP3の限界もあるし、なにより私の耳は大したことないのだ。
次に遮音。これは大したことない。
カナル部分がMDR-EX70と同様であり、三段キノコのER-4Sとは比較にならない。
遮音性が低いと、ドライバがどれほどいい音を奏でても、環境音が侵入してきてSN比が悪化するので、これはいただけない。そう思うと、静かな環境で聴けば、ER-4Sよりもいい音だったのかもしれない。
あと、音漏れも気になる。悪化したSN比をフォローするために、ボリュームを上げる必要に迫られる。耳に悪いし、満員電車で周りに迷惑を掛けずにいい音を聴くのには、向いてないように思う。
その割には、フィット感はER-4Sよりもぎっちりしている。
見た目はいい。
というより、ER-4Sの見た目が悪い。何万もするヘッドフォンには、とても見えない。
延長ケーブルが付属し、本体のケーブルは短く柔らかいので、取り回しは楽だと思う。棚に固定されていたので、実感したわけではないけど。
屋外使用にはER-4Sで満足しているので、乗り換えるほどではない。
自宅屋内で使っている、ATH-EC7かATH-EM7が壊れたら、改めて検討したい。
audio-technica ATH-EC7 SV |
audio-technica ATH-EM7 SV |