「リーチ」は何語?

「リーチ」は何語?

『「デジタル」と「アナログ」』にコメントをいただいた。


# あの 『リーチ(立直)は中国語…
…』 (2006/08/04 14:33)

エントリとの関連がよく分からなかったのだけど、「リーチ」って何語なのだろう。
「リーチ」というと、麻雀の「立直(リーチ)」と、英語の「reach」。
なんというか、発音が中国語ぽくない。中国語会話できないけどさ。なんとなく英語じゃないのか、と思う。


麻雀は、発祥は中国だが、アメリカから入ってきたように記憶している。例えば、七対子(チートイツ)という役は、他の役と違ってかなり特殊な構造をしていて、これはアメリカでできた役だと聞いたことがある。
Wikipediaを引いてみると、現在日本で遊ばれている麻雀は、戦後、進駐軍が持ち込んだらしい。


日本には中国から明治末期に伝わり、大正中期以降、ルール面において独自の変化を遂げつつ各地に広まっていったが、太平洋戦争により中国伝来の麻雀は絶滅した。終戦後は進駐軍が持ち込んだアメリカ式のマージャンに取って代わられた(現在では中国ルールによる麻雀を中国麻雀と呼び、日本における麻雀と区別している)。

では、中国麻雀とはいかなるものか。
ちゃんとWikipediaにも記述があって、それによると、なんとリーチが無いらしい。
こうなると、俄然、英語の可能性が高まるわけだが、はっきりしない。中国語でないことは、確かなように思う。

「リーチ」の意味

ついでに書いておこう。


麻雀において、あと一枚揃えばあがれる状態、つまり「あとひとつ」のときのことを、「聴牌(テンパイ)」という。
「テンパってる」とか言うのだ。
聴牌すると、「あと一枚、あと一枚」と緊張する人もいることから、ギリギリな感じの人を指して「テンパってる」とか言うようになったのだろう。


一方で「立直(リーチ)」とは、聴牌のときに、それを他のメンバーに宣言し、以降手を変えず、場に千点献上するというリスクを負うことによって、得点を倍にする(一飜上げる)こと。
「あとひとつ」という意味は、無い。
立直は、聴牌にならなければ宣言できないことから、「あとひとつ」という意味で使われるのだろう。


英語の「reach」は、SPACE ALCでも見てくだされ。
こちらも、「あとひとつ」という意味はない。


違和感はあったのだが、さすがにもう慣れた。