リニアPCMとDTS


DTSとDoby digitalはいずれもサラウンドのフォーマットで、DTSの方が圧縮率が低いため、音がいい。とはいえ、いずれも不可逆圧縮である。人間の耳では認識しずらい部分の音を削って音を圧縮しているので、完全には元の音が再現されない。したがって、音楽家はあまり好まない。音楽DVD-Videoなら、通常はPCMがデフォルトなんではないか。

まあ、私のように耳が肥えていない者にとっては、その違いはあんまりよく分からない。それよりもサラウンドの臨場感が実にいい。

前言撤回。
DVD買って繰り返し聞いていれば、けっこう聞き慣れてくるもので、意外と違いが分かってきた。
ベートーヴェン交響曲第4番、第7番 クライバー、コンセルトヘボウ リマスタリング版』をDTSで聴いていると、交響曲第4番・第3楽章のあたりで、微妙にこもった感じがした。リニアPCMで聴いてみると、これがクリアに聞こえるような気がする。


そうか。リニアPCMの方がよかったのか。
DTS版買わなくてもよかったんじゃないか。