カルロス・クライバーDVD購入
年始ごろ、ふらりと入ったCD屋で以下のDVDを見つける。
- ニューイヤー・コンサート1989 クライバー、ウィーン・フィル リマスタリング版
- ニューイヤー・コンサート1992 クライバー、ウィーン・フィル リマスタリング版
- ベートーヴェン交響曲第4番、第7番 クライバー、コンセルトヘボウ リマスタリング版
- モーツァルト交響曲第36番「リンツ」、ブラームス交響曲第2番 クライバー、ウィーン・フィル リマスタリング版
- 喜歌劇『こうもり』 クライバー、バイエルン国立管弦楽団
探しても探しても見つからなかった『こうもり』がある。これを逃すと、もう会えないかもしれない。他のタイトルも、同様かもしれない。
しょうがないので、悩んだ末に全部買う。
いずれもクライバー氏没後に発売されたもので、『こうもり』が2004年12月8日、他は2004年12月22日発売。Amazonには売っておらず、だから、ジャケットを示すことが出来ない。*1
なお、ニューイヤー・コンサートは1989年・1992年ともに、ちょっと違うバージョンを、もともと持っていた。以前、「Amazonにもない」と書いたが、出先にCD屋があると、その都度探して、見つけたのだ。
持っていたタイトルは、こちら
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2002/06/26
- メディア: DVD
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- アーティスト: ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2001/08/29
- メディア: DVD
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なにが違うかというと、リマスタリング版はDTS (Ditigal Theater System) と、ものによってはDolby digitalのチャンネルが追加されているのだ。
DTSとDoby digitalはいずれもサラウンドのフォーマットで、DTSの方が圧縮率が低いため、音がいい。とはいえ、いずれも不可逆圧縮である。人間の耳では認識しずらい部分の音を削って音を圧縮しているので、完全には元の音が再現されない。したがって、音楽家はあまり好まない。音楽DVD-Videoなら、通常はPCMがデフォルトなんではないか。
まあ、私のように耳が肥えていない者にとっては、その違いはあんまりよく分からない。それよりもサラウンドの臨場感が実にいい。
そんなわけで、リマスタリング版を買ってしまった。
クライバー氏は、まったく楽しそうに指揮をする。静かなところではそうっと、盛り上がるところでは満面の笑みで、曲にあわせて舞い踊る。
以下のDVDには、リハーサルが収録されていて、そこでクライバー氏はこう言っている。
名指揮者の軌跡Vol.1 クライバーの《こうもり》序曲/《魔弾の射手》序曲 [DVD]
- 出版社/メーカー: パイオニアLDC
- 発売日: 2003/05/23
- メディア: DVD
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「まず考えてほしいことは、皆の演奏が勝って私が不要になる…そんな演奏です。時間があるから実現するでしょう。内面からの表現力に満ちた音楽です」
つまり、指揮者のやることがなくなるくらいまで、演奏を完成させるのが目標なんである。だから、リハーサルでは、すごく細かく指示をしている……らしい。他の指揮者のリハーサルは見たことがないので、通常より細かいのかどうかは分からないが、ライナーノートにはそう書いてあった。
本番の、おおらかに見える指揮を実現するには、大変な苦難が必要なのだろう。ドタキャンしたときは、これが実現できなかったからなのかもしれない。