HVD (Holographic Versatile Disc)のその他の課題

Blu-ray Disc(BD)やHD DVDの、さらに次の世代のディスク、ホログラフィック・バーサタイル・ディスク(HVD)実用化への課題などが述べられているが、重大な点が抜けているように思う。

上記記事にある課題をまとめてみると、以下の二点。

  • いい材料がなかった
  • 光学系に高い精度が要求される

いずれも、実用的にはなってきたが、まだブレイクスルーが必要とのこと。とはいえ、従来の技術の延長で可能ではないかと思う。


抜けている点とは、再生専用(ROM)ディスクの製造技術である。
CD/DVD/BD/HD DVDと、HVDでは、決定的に違う部分がある。「ホログラフィック」の名のとおり、面ではなく立体に記録されることである。つまり、型を作ってプレスすることができないということだ。
Blu-rayの次を狙う「ホログラフィック」、その光と影』を読む限り、ページデータを保持する光を照射して記録するようだ。従来のライトワンス(R)/リライタブル(RW)ディスクと同じ手順であり、したがってRやRWならば問題ないだろう。しかし、ROMディスクをそんな風に製造していたら、製造コストが跳ね上がる。
このコストの上昇は、おそらく看過されない。DVDからBDのコスト上昇の比ではないのだ。BDのコスト上昇など、導入期特有のものであって、そのうち解消されるが、HVDはそうではない。
大きなブレイクスルーが必要なのは、むしろ製造技術の方ではないだろうか。