ウィーンフィル ニューイヤーコンサート2005

人の名前を覚えるのがどうも苦手で、どうしても今年の指揮者の名前を覚えられない。
そういうわけで、いまさらのネタであるが、指揮者の名前を覚えるために、ちょっと書いておくことにする。


指揮ロリン・マゼール氏。いかめしい顔をしたお方である。
『田舎のポルカ』の楽団員が唄うところでは、ずいぶんと渋い顔をしていて、どうしたのかと思っていたら、最後には客席に向かって、いい声で自分で唄ってしまった。「俺に唄わせろ」って感じだろうか。結構面白い人なのかもしれない。


あれ以来、カルロス・クライバー指揮のCD/DVDばかり集めているので、クライバー氏と比べてみる。他の指揮者は分からないし。*1
『観光列車』は、クライバー指揮の1992年のニューイヤーコンサートでも演奏されているが、クライバー式(誤変換にあらず)がかなり軽快なのに対し、マゼール式はゆったりした感じ。
振り方も、マゼール式は力が入っている。というより、クライバー式が軽やか。あんなに軽やかな指揮は見たことがない。と、ろくに指揮を見たことがないのに書いてみたりして。
ニューイヤーコンサートは、クライバー氏が指揮をした1989年と1992年のDVDを見たことがあるのみだが、いずれもクライバー氏は譜面台を置いていない。スコアは頭に入っているから必要ないということだろうが、本当にスコアを置かない指揮者って、どのくらいいるのだろう。今年のマゼール氏も譜面台を置いていた。ほとんど見ていなかったけど、あるとないとではやはり大違いなのだろう。ただ、指揮者がスコアに目を落としたり、ページをめくったりする動作は、実は割とかっこ悪いのだなと、大晦日NHKの第九を見て気が付いた。


残念なのは、オーケストラが映らない曲が結構あったこと。バレエなどに凝るより、オーケストラをしっかり見せてほしいものだ。


なお、スマトラ島沖地震の犠牲者を悼んで、今年は『ラデツキー行進曲』が演奏されなかった。

*1:「あれ」のリンク先を読んでいただくと分かるが、クラシックはド素人なのだ。