PDP-5010HDとPLAYSTATION 3購入のこと

Pioneer プラズマディスプレイ "KURO" PDP-5010HD

画質といえばプラズマで、その中でもっとも綺麗なフルHDパネルといえばPioneerと信仰しているのだけど、前モデルは50V型でヨドバシ特価99万8千円とかで、絶対買えねー、とか思っていた。
そしたら新モデルは30万くらい安くなってる。これなら買えるんじゃないの?と思ったのが運の尽き。
まあそれでも、もうひとつのプラズマであるPanasonic VIERAの評価記事で、こんな記述を見つけたので、店頭で実際に見比べてみた。


たが、実勢価格にして20〜30万の価格差を、この画質の差に見出せるかというと難しい。やはり、コストパフォーマンスに関してはVIERA PZ750シリーズが優れている。

電器屋はリビングに比べて明るすぎるので、画質評価に向いていないと聞くのだけど、それでも人の言うこと信じて全然見ないよりはいいでしょう。


で。
VIERA新モデルで採用されたノングレア処理は、大失敗だと思った。
プラズマパネルの表面はガラスなので、ツルツルのピカピカ。部屋を明るくして観ていると、暗いシーンで自分が映る。
「リビング高画質」を標榜する新VIERAは、明るいリビングルームでよく見えるようにしたのだろう、グレアを抑えた「低反射クリアパネル」というのを採用している。
しかし、あのザラザラ感はひどい。前掲の記事では一切触れられていないが。


一応、液晶も見てみたが、やっぱり黒が明るすぎる。
120Hzの倍速駆動でも、プラズマには追いついていない。3倍速で凌駕するんだっけ。
BRAVIAx.v.Color(xvYCC)も気にはなったが、映像ソースが無いんじゃないかと思った。以前、ブックマークコメントで「sRGBとxvYCCの絵作りは、変える必要がありそう」と書いたが、従来のsRGBと共存できるのかよくわかんない。その上、『ITmedia +D LifeStyle:イマドキのテレビ、広色域技術の秘密』によると、なんだか前途多難な模様。とりあえず、無視してもいいかもな。


で、購入。
映像は確かに美しくて堪能してるけど、そのへんのインプレッションは以下でも読んでくだされ。あんま専門的なことは書けません。ぐぐったらいくらでも出てきそうな気がするし。


プラズマの難点といえば、焼き付き。新品は特に起こりやすいらしい。
ネットをざっと見回すと、1000時間くらいのならしがいるとか、いや100時間でいいとか、果ては「焼き付きなんて起こらない。液晶陣営の工作員の仕業だ」なんて極端なものもある。
ま、マニュアルにもメーカーサイトにも注意事項として書いてあるので、実際起こりうるのだろう。いくつか焼き付き対策機能もあるし。


「オービター」は、表示位置をゆっくり微妙に動かす機能。TVの時刻表示や局のロゴ、ゲームのインジケータなど、同じ位置にずっと表示されているものが焼き付くのを防ぐ。
4:3の映像を検出して、映像の明るさに応じて左右を明るくする機能もある。ただ、シネスコサイズで上下が黒くなっているのには、対応できない。4:3映像で、さらに上下を切った16:9映像──いわゆる額縁──にも対応できない。
画面全体の輝度を落とす「省エネモード」というのがあるので、これも使っている。
軽度の焼き付きだったら、帯状の白を左から右へ流すのをひたすら繰り返す「ビデオパターン」を表示させて、全体を同じくらい焼き付かせることでごまかせるらしい。ということは、フライパンみたいに最初に全体を軽く焼いておくと、いいんじゃないだろうか。わかんないけど、一応やっておいた。寿命縮めてるような気がしないでもないけど。

PLAYSTATION 3



PLAYSTATION 3(20GB)

PLAYSTATION 3(20GB)

フルHDディスプレイを買ったら、当然フルHDの映像を観たい。
デジタル放送などに期待するものは何もないので、BDプレイヤーかHD DVDプレイヤーが必要。
BDだな。
HD DVDは、技術的に筋が悪いんだと思う。次世代で大容量が必要だというのに、容量で負けたってことは、それを達成できる技術じゃなかったということ。「H.264なら、good enoughだ」とか言ってたけど、技術者である私としては"Good enough" is not enough。裏返せば、「MPEG2には不足」だと言ってるだけ。
画質に優れたβが普及しなかった例も、まぁ、あるのだけど。


本当は専用機がいいのだろうけど、PS3でやりたいゲームが出る予定だし、なによりSACDプレイヤーとしてもなかなか良いという話。
しかし、PS3の新発売の方は、SACD再生機能が削られている。SACD再生機能がソフトウェアのみで実現されているのなら、それを削ったところで生産のコストは下がらない。削られたということは、ハードウェアが絡んでいるはずで、新しいPS3は、バージョンアップしても同じSACD再生機能を実現することはできないだろう。
そういうわけで新発売じゃない方のPS3を購入。
バイオハザードII』を観てみたけど、どこもかしこもクッキリしていて美しいですな。


で、SACDプレイヤーなんだけど。
HDMIからしか音声が出ない。光デジタルではダメなのだ。HDMI入力を持ったアンプなんて持ってないぞ。
ひどい、あんまりだ。むちゃくちゃ期待してたのに。
と、思っていたら、システムソフトウェア バージョン2.00で、光も出力されるようになった。公式にアナウンスされていないけど。
試してみて、「おお、確かにいい音」なんて悦に入ってたら、2ch出力ではCD相当、マルチチャンネルではDTSらしい。ひどい。
と、いうことは。
これまで持っていたSACDプレイヤーのSACD音声は、PS3が出力するCD音声よりもひどい音だったと。なんだか頭をかきむしりたくなる事態。
さらに、新しいシステムソフトウェア バージョン2.01では、マルチチャンネルがステレオで出力されるらしい。あんまりいじめないでください。






ONKYO TX-SA705

まあとにかく、HDMI入力を備えたAVアンプが必要そうだ。Dolby TrueHDとdts-HDも再生したいし。 そういうわけで、ONKYO TX-SA705を購入。 今度の土曜に届く予定。