横浜の風力発電

そういえば、横浜に風力発電所ができたのだった。みなとみらい21の、パシフィコ横浜とワールドポータズの間の橋あたりから海の方を見ると、でっかい風車がある。
3月27日から稼働しているらしい。


『風力発電所が正式に運転開始し、風車をライトアップ/横浜 : ローカルニュース : ニュース : カナロコ -- 神奈川新聞』


で、エネルギー収支とかEPTとか、どうなってるんだろう。


エネルギー収支とEPT

「生産から設置・運用〜廃棄に至るまでのライフサイクル中に投入するエネルギー」を「風力により生み出すエネルギーにより取り戻す」までの時間をEnergy Payback Time(EPT)、また寿命との比をエネルギー収支(Energy Payback Ratio(EPR))という。原動機の性能および設置場所の風況に大きく左右されるが、通常EPTは数ヶ月程度([NEDOによるまとめ][文献例)とされる。これより、寿命を20年としてエネルギー収支は20以上と計算できる。大型化などの技術改良のほか、リサイクルや基礎部の再利用等によって今後も改善が見込まれている。

引用からは効率が良さそうに思えるけど、風量の予測から発電量の見積もりを誤ると、赤字にもなるし環境負荷も高い。つくば市なんかは、それで訴訟になった
とりあえず横浜市の風力発電サイトを見てみても、どこにも書いてない。情報探しにくいし、そもそも、あんまりしっかりメンテされてないみたい。
その上、夜にはライトアップする。
なんじゃそりゃ。と思って、プレスリリースを読んでいくと、こうある。


※ ライトアップによる消費電力は年間約14,000kWhで、風車の年間予想発電量の0.5%程度と見込んでいます。

少しだから無駄に使っていいってものじゃないと思うが。
それに、発電量と比較するから少しに思えるけど、実際そうでもない。電気事業連合会の資料『[図版] 一世帯当たりの電力消費量の推移 [電気事業連合会]』によると、2004年の一ヶ月あたりの一世帯の電力消費量が301.6kWh。1年で3,619.2kWh。だいたい、4世帯分の電力消費量でライトアップをするわけだ。


いろいろネットを探してみたけど、結局、エネルギー収支もEPTも分からず。どうなんでしょうな、これ。