『雨に唄えば』(Singin' in the Rain)
漫画『4SPIRITS』(枝松克幸著)で知った映画。以来、なんとなく観てみたい思いつつ、わざわざ観ることもなかったのだけど、DVDが500円で売られているのを見つけて、ブログタイトル (thinkin' in the brain) の元ネタ (Singin' in the Rain) くらい観ておこうと、購入。*1
1952年制作。著作権が切れて、500円なのだろうか。本編だけなら、コピーしてもいいのだろうか。「不許複製」とは書いてあるが。あちらでは70年になったんだっけ。まあ、500円だから、わざわざコピーするまでもないのだけど。
映画がサイレントからトーキーに移り変わる時代の話。
その変化によって、チャンスを掴んだり凋落したりする人がいるのだけど、基本的にはラブコメディのミュージカル。
先の『4SPIRITS』では、北野武氏をモデルとした登場人物、北たけしが「希望の映画だよ」と言ってた。そりゃ好きな人が自分のことを好きらしいと感じたら、雨の中でだって唄い踊りたくなるくらい幸せだろう。
とにかく役者がよく動くことに驚く。主役のジーン・ケリーより、ドナルド・オコーナー。激しい踊りを、長回しでえんえんと続ける。シーンが細切れで特殊効果を使いまくっている今時のアクション映画と比較すると、シンプルな分圧倒される。そういえば『マッハ!!!!!!!!』を観ていないけど。
VFXが無いかわりに、いろいろな効果に工夫が多い。どうやって撮ったか分からないような映像ではなくて、こういう撮り方があるのか、と思わせられるのがおもしろい。
映画界の変化については、チャンスを掴む人には希望だろうけど、凋落する人にはそうでもない。物事ってのは変化していくもので、自分をそれに対応できない人間にしてしまったのは、他ならぬ自分だけど。