オープンプロセスサービス開発



伽藍とバザール

伽藍とバザール

はてなは、なぜソースコードを公開していないのだろう。
ソースコードを公開することの利点については、『伽藍とバザール』しか読んだことはないが、プロダクト品質の向上が期待できるところにあるのだろう。コードレビューの目がたくさんあり、デバッグの手がたくさんあるからだ。それはもちろんプロダクトの人気にもよるが、「はてなのソースが公開された」となれば、飛びつくハッカーは多いだろう。
そのような利点がありながら、社内会議まで公開するはてながソースを公開しないのは、プロダクト品質の向上を最優先としていないからだと考えられる。


はてなは技術に駆動される会社ではないと思う。人に駆動されているのだ。はてなはてなたらしてめているのは、まずid:jkondo氏のパーソナリティにある。
id:jkondo氏が最優先としているのは、プロダクト品質の向上ではなく、サービス品質の向上であるに違いない。
だから、プロダクトのソースコードを公開する代わりに、サービス開発のプロセスを公開しているのだ。
オープンソースソフトウェア開発と同じ方法論で、サービス開発をしているのだ。オープンプロセスサービス開発とでも呼ぼうか。


なぜ、Googleがそれをやらないか("Why couldn't Google do what you're doing?")。
彼らは、技術に駆動されているから。
Googleの弱点はここにあるように思う。