"Discovery, congratulations"

"Houston, wheels stop."
"Discovery, congratulations."


Discovery号がEdwards空軍基地に着陸して、無事に車輪を停止した際の通信。一字一句記憶していないが、こんな感じだった。
いつも同じように交わされる言葉なのだろうけど、"congratulations" に感慨無量。
よく無事に帰還してくれたなあ、と思う。Challenger事故は打ち上げ時だったが、Columbia事故は帰還時だった。完全に帰還するまで、ずっと心配だった。



 不確実な事柄をこれほど多く抱えたディスカバリーの打ち上げは、いつもより厳粛な雰囲気のなかで行なわれた。打ち上げ成功を祝う恒例のパーティーも、今回は予定されていない。
 着陸したシャトルの「車輪停止」をコリンズ船長が報告するのを聞くまで、お祝いをするつもりはない、とグリフィン局長は述べた。


この度のDiscovery号のミッションは、ずっと米Yahoo!のストリーミングで見ることができた。帰還時の映像はあまり良くはなかったが、その分、通信音声をがんばって聴いた。
"Discovery is home. (Discoveryが帰ってきた)" なんて言葉まで聞こえる。通常は、こんなこと言わないんじゃないか。



 しかし、ドッキングが行なわれた27日には、NASAにとって大きな後退といえる発表がなされた。打ち上げ時にディスカバリーの燃料タンクから断熱材のかたまりが脱落したことを受けNASAは当面のシャトル打ち上げ凍結を決定したのだ。悲劇的な結果に終わったスペースシャトル『コロンビア』(日本語版記事)でも断熱材が脱落しており、これが大惨事の原因だったと見られている。


残念なことに、シャトル打ち上げは、再び凍結されることになった。
しかし、彼らはこうも言った。



 「状況をよく調べて、この問題を解決する方法を見つけなければならない。そしてわれわれは必ず見つける」とシャトル計画責任者のビル・パーソンズ氏は述べた。