努力したら続かない

ブログをふらふらしていると、MasahikoSatoh.comにて、『国内ブログこの一年』という連載エントリを見つけた。


国内ブログこの一年 #1
国内ブログこの一年 #2


また続くらしいのだけど、とりあえずここまでのエントリを元に、「私はこうですよ」という実例を書いてみたいと思う。


ブログ作成経験者もこの1年で3倍増しており、今現在も運営を続けているユーザ、そうでは無いユーザの双方含め約300万程存在します(2005年4月末時点)。
(中略)
しかし、一方ではアクティブユーザ数が激増する事はなく、「ブログを作っても続かない」と言う現象が起こっていると言う事が言えます。続かない理由は様々かと思いますが、今後のブログ界においては「ブログを書き続ける/続けさせる」と言う事がひとつのテーマになるでしょう。

「がんばって続けよう」と思ったことが続いたことはない。がんばる必要のあることは、もう、本当に続かない。
だから、日記を続けられた試しはない。日記書いても、ちっともおもしろくないから。*1
このブログがなんとなく続いているのは、がんばってないから。書きたいことしか書いてないから。更新は気分が高まったときだけ。書くときはたいてい寝る時間を削るが、がんばっている意識はない。


友達に見てもらう為、自分の備忘録に、アフィリエイト目的、自分のスペシャリティを発表する為...など、ブログを始めるきっかけはひと様々だと思います。ですが、その多くの理由に共通する事は、「自分以外の誰かに読んでほしい、見てほしい」と言う欲求が底辺にあると言う事です。つまり、ユーザの多くは自分が特に意識しているか否かに関係なく誰かに見てほしい、知ってほしいのでは無いかと思います。

普段から、頭の中でブツブツと考えたりする。
これをまとめて、とりあえず破綻が見つからない文章にするという作業は、それだけでも価値がある。読み返してみると、自分でおかしなところに気づくことも多い。文章にまとめなければ、そのまま揮発するに違いない。
まとめるだけであれば、別にブログでなくていい。しかし、いくら検討を重ねたとしても、一人では気づかない誤りや偏りがあるはずなのだ。公開しておいたら、それを指摘してくれる親切な人がいるかもしれない。
そういう意味で、誰かに読んでほしいという欲求はある。


また、これらの理由を乗り越え、うまくネタを発見できたとしても、よほどモチベーションが高いユーザない限り、ブログを書く時間とそれ以外の生活の中で消費する時間との優先順位の問題により、他にやる事があったから(ブログする事の必然性欠如)書かなくなった。と言う流れになるのでしょう。今も元気にブログを更新し続けているブロガーの多くは、自分のブログを通じて様々な人とコミュニケーションをする事がモチベーションになっているでしょう。

以前にも書いたが、ブログは、自分の考えを洗練させるための道具なんである。モチベーションといえば、それがモチベーションになるのかな。つまり、「ブログすることの必然性」は欠如していない。
従って、コミュニケーションを必要とはしていない。議論ができればいいかも、とは考えているが、必須ではない。


コミュニケーションや議論をしたいのであれば、コメントやトラックバックをいただく必要がある。
それには、それなりにアクセスを集めなければならない。コメントなどをしてくれる人というのは、非常に少ないと思うので、母数を増やさねばならない。
そして、そのためには、ほとんど毎日更新することが条件になる。
それは無理かな。がんばらないといけないから。そうすると、完全にやめてしまうことになりかねない。気の向くままやる方が、長続きすると思う。

*1:ただし、公開する日記を書くのは、物書きを目指す人には、いい文章修行になるらしい。毎日いいネタがあるわけでない日常を、他人が読むに耐える文章にする、という訓練なんだとか。