差別の覚え方

子供は、もともと差別など知らないし、しようともしない。


小学生のころ、足の悪い友人がいた。仮にA君とする。いつもひょこひょこと歩きにくそうにしていた。
あるときホームルームで、担任がこう言った。
「みんながA君を仲間はずれにしたり、いじめたりしないでくれて、先生はとても嬉しいです」
意味がわからなかった。
「A君は足が悪いです」
足が悪いのが、関係あるのだろうか。
当時分からなかったが、足が悪いからといって、差別をしていたのは先生なのだ。


そういう大人を見て、子供たちは差別のやり方を覚えていくのだ。