C++の問題

『最良のDTPはDTPしないこと』


DTPを本格的にやっている人は、私が感じたよりずっと面白いのだろうな、というページ。
私はまあ、TeXというのを、学生時代使っていたので、結構面白かった。


このページに「ボゾビット」という用語が出てくる。
ぐぐってみたら、『ソフトウェア開発のダイナミズム』という本に出てくるらしい。「ボゾビットをフリップするな」と。「一緒に開発をやっているチームのメンバーのボゾビットをフリップするな」という文脈。

ソフトウェア開発のダイナミズム (MicrosoftPRESS)

ソフトウェア開発のダイナミズム (MicrosoftPRESS)

アルファベットにすると、多分 "bozo bit"。"bozo" の意味は、いろいろあるけどとりあえず「無能」という意味にしておく。"bit" は、実にプログラミング的な用語だが、ゲームで通用する用語にすると「フラグ」。「ビットをフリップする」は「フラグを立てる」。
つまり、「ボゾビットをフリップする」というのは、「無能フラグを立てる」ということ。「『こいつはダメだ』と見限るな」ということ。
DTP業界では普通に使うのだろうか。


4つのテキストがあるが一番気に入っているのは、4つめ『 「数式エディタを知らない?」彼女は鋭く指摘した



 TeXは?
 「テフの問題は解決されない」
 いつもそれだ。少しは具体的に説明してほしい。
(中略)
 問題その4。以上の問題をさらに追求していくと、追求に要するコストが推測できなくなる。dvipkにうまいオプションがあるからそれを探せばいいのか、それともGhostscriptのepswriteに手を加えて全部アウトライン化するようにしたほうが早いのか、それともあと1時間Googleすれば答が出てくるのか、見当もつかない。
 問題その5。テフに不可能はない。不可能はない、イコール、不可能って結論はどこをどう探しても絶対に出てこない。さっき言ったように、Ghostscriptのepswriteに手を加えればできるわけだし。もしプログラミングがわからなきゃ、勉強すればいい。だから、不可能はない。
 テフに不可能はないから、テフの問題は解決されない


さて、私は、C++言語に不可能はないと思っている。C++が好きなひとは、大抵がそうだ。
ここで、上記引用の「テフ」を、私の好きな「C++」に置き換えてみよう。



 C++は?
 「C++の問題は解決されない」
 いつもそれだ。少しは具体的に説明してほしい。
(中略)
 問題その4。以上の問題をさらに追求していくと、追求に要するコストが推測できなくなる。Boostにうまいコンテナがあるからそれを探せばいいのか、それともMFC拡張DLLにして、クラスをエクスポートした方が早いのか、それともあと1時間Googleすれば答が出てくるのか、見当もつかない。
 問題その5。C++に不可能はない。不可能はない、イコール、不可能って結論はどこをどう探しても絶対に出てこない。さっき言ったように、MFC拡張DLLを使えばできるわけだし。もしプログラミングがわからなきゃ、勉強すればいい。だから、不可能はない。
 C++に不可能はないから、C++の問題は解決されない


この改変は、JavaでもPerlでもなく、C++が一番しっくり来る。Lispでもいいという意見はあるかもしれない。