人かテキストか

mixiに感じる違和感というのがあって、それは昔NIFTY-Serveの一部で感じたのと同じなのだけど、以下のエントリをきっかけにちょっと考えてみた。

mixiは人が主体であって、誰が書いたという点を明確にしようとする。
対して、2ちゃんねるはテキストが主体であって、誰が書いたなどという点は、問題にされない。
今のところ、ネットというのは、気を遣えば、ある程度の匿名性は保てるのであって、したがって誰が書いたかというのは疑いだせばきりがない。mixiの非匿名システムだって、抜け道はいくらでもあって、例外ではない。*1
そういった場では、テキストの内容それ自体で信頼性が担保される


だから、テキストが主体の2ちゃんねるの仕組みは無理がない。「無理がない」というのは、制御の必要が少ないということであり、そういうシステムは自然で、本質的に安定している。
mixiはネットの性質に逆らって、人が主体の仕組みを作り上げている。「逆らって」いるというのは、制御が必要であるということで、つまり不自然で、本質的に不安定である。
エレキイトウさんの言う、「2ちゃんねるのリアル、mixiのバーチャル」というのは、このように人工的に作り上げられたものかどうか、なのだと思う。こういう人工的な嘘くささが、違和感の正体なのかもしれない。
不安定な本質があるからといって、崩壊の危機があるというわけでもないのだが、まあ、2ちゃんねるmixiには、そのような違いがあるのだ。


実際のところ、mixiは、もともとの友人たちとコミュニケートするにはいい。メールよりもラク
仲良しクラブには興味がないな。

*1:例外になるのは犯罪行為くらいで、これは2ちゃんねるといえども、しっかり追跡できる仕組みがあるらしいが、普段は誰も気にかけていない。