漫画の単行本収録時の色2

『てけてけマイハート』(竹本泉著)という漫画を買った。昨日1巻asin:4812455049、今日2巻asin:481245641X・3巻asin:4812458749。4巻は、出るか出るかといわれているが、まだ出ていない。
面白かったのは、この購入ペースを見ていただければ分かると思うが、感想はとりあえず置いておく。タイトルの通り、色の話。


あとがきによると、竹本氏は、雑誌掲載時2色だったページを、単行本収録時に1色に描き直しているというのだ。1〜3巻のすべてのあとがきに言及がある。相当に大変なんだろう。誰に言われたわけでもなく、「カラーだった」とわかるページが、モノクロで収録されるというのが耐えられないそうだ。
カラーならカラーなりの、モノクロならモノクロなりの描写があるのだろう。モノクロであれば、それを前提に描くということなのだろう。
大変すばらしいのだが、その苦労はやっぱり作家が負うべきものではないと思う。こちらに書いたように、単行本に2色で収録すればいいのだ。
それによって、単行本の単価は上がるだろう。単価が上がると売り上げが落ちてしまうかもしれない。出版社も営利企業である以上、売り上げが落ちると困るだろう。もちろん売り上げが上がる可能性もあるが、リスクは負わず、実績のある方法を使いたいだろう。しかし、品質を満たさない商品を販売するというのは、どうだろう。
カラーをモノクロにした漫画単行本というのは、必要な品質を満たしていない。