TVスターの悲劇? (Net killed the TV star?)

メディアとしてのインターネット、テレビ越す人気


数年前からTVは斜陽産業だと思っていたが、とうとうこんなことになってしまった。視聴者にとって利点のはっきりしないデジタル放送なんかに投資してて、大丈夫なんだろうか。どうでもいいけど。
自分の生活を振り返ってみると、TVは朝に出勤の準備をしながら天気予報を見るのみ。傘は常に携帯しているが、寒かったり暑かったりする今の時期は、服装を決めるために必要なのだ。天気予報だけピンポイントに見るのは難しいので、ついでにニュースを見たりする。天気もニュースもwebで見られるが、朝の忙しい時間にPCを立ち上げて天気予報など見ていられないし*1、別の作業をしながらでは難しい。「ながら」鑑賞できるのがTVの利点であるが、他に利点はあるだろうか。


情報を得ようと思っても、その密度は非常に薄いので、ネットで調べるほうが、効率がいい。
映画は時間が決まっている。録画してタイムシフトくらいはできるが、放送の尺にあわせてカットされたりする。DVDを借りる方が、よほど効率がいい。お金はかかるが、カットされた映像とCMで浪費される時間と特典映像が得られる。
バラエティは、見れば楽しいものもあるが、見なくてもちっとも困らない。スポーツも同じ。
音楽番組は、見たい人はあまり出ない。
好きな作品が映像化されると見るくらい。とはいえ、既存作品の映像化はいろいろ難しく、がっくりすることもあるので、地上波アナログ以外の視聴環境をあえて構築したことはない。


こう考えると、TVはどんどん不要なものになっている。個人的には、DVDのモニタとしての役割のほうが大きい。
2011年に地上波アナログの電波が止まるらしいが、TVを卒業するいい機会かもしれない。どうせデジタル放送は、コピーワンスなどという、視聴者をバカにした仕組みが入っているのだ。


今回の見出しは『ラジオスターの悲劇 (Video killed the radio star)』という曲名をもじったもの。The Bugglesのヒット曲。ラジオは無くなったわけではなく、細々と続いている。TVも、そんな風に細々と続いていくのかもしれない。

*1:もっとも、天気予報くらいなら携帯でちゃっちゃとチェックできるので、TVの必然性は下がっている。