vsapint.sysからlsp.dllまで

最近、PCが断りもなく真っ青になってしまうようになった。
ログインしてから5分ほどで、ブルースクリーンになって、10分くらいメモリダンプを記録して、自動的に再起動。以降、その日は、問題なく使える。いつも同じ。
数ヶ月前にも同じ症状があったのだが、いつのまにか直った。「Windowsは、ナラシがいるのだ」なんて言ったりしたものだが、原因不明。
ブルースクリーンのメッセージはありがちなもので、「ハードウェアかソフトウェアを新しく追加したなら、それを取り除いてみてください」とかなんとか。別に変更してないよ。
ある日、具体的なファイル名が表示された。"vsapint.sys"。


Googleしてみると、どうやら、ウィルスバスターの検索エンジンを構成するファイルらしい。
またウィルスバスターか
なるほどね。ウィルスバスターは自動的に更新される訳で、つまりソフトの構成が知らないうちに変わっているわけだ。
頭に来たので、その場でNOD32をダウンロード購入して、ウィルスバスターと入れ替える。
NOD32は、軽いとか、ヒューリスティックスキャンとかで、もともと気になる存在だった。そんなところに、「カカクコムがクラックされたとき、ウィルスを検出したのは、唯一NOD32だけだった」という話があった。それ以来、NOD32に移行するつもりだったのだ。ただあいにく、その話を聞いたのは、ウィルスバスターの更新をした直後だった。つまり、移行は当分先の予定だったのだ。


で、あこがれのNOD32をインストールして、「詳細な検査」をかけると、アドウェアSAHAgentが見つかる。ああ、そういえば。
ウィルスバスター2005で追加されたスパイウェア検出機能を使った際、見つけたのだった。一応、削除しないで、待避していたものが、今回見つかったのだ。
その中で、待避していなかったファイルが一つ。"lsp.dll"。


このlsp.dllを削除すると、ネットに一切接続できなくなる。なにか、ネット接続周りが改変されているようなのだ。しょうがないので元に戻して、そのまま忘れていた。まあ、本気のスパイウェアってほどでもないだろうし、いいかと思って。
ところが、NOD32はうるさいのである。「スパイウェア見つかりましたよ。削除しますか?」って、多分lsp.dllにアクセスがある度に聞いてくるのだ。
もちろん、メッセージを出さない設定はできるのだけど、この際だからきちんと消すことにする。


今度は、"lsp.dll"でGoogleすると、陣来霧という方が、まさに同じ問題に対処した記事を見つける
そうか、LSP-Fixというツールで修復できるのか。
一応、付属の英語ドキュメントは読んで分かったつもりにはなったものの、システムいじくる強力なツールらしいので、日本語のサイトも探したりしてから修復。
これでようやく、lsp.dllが削除できた。


さらに、Internet Explorerでネットにアクセスできるようになった。
実は、数ヶ月前から、IEでネットアクセスがまったくできなくなっていたのだ。ルーターの外に出られないとかいうレベルでなくて、ローカルファイルしか見ることができなかった。
常用しているのがOperaだし、IEが必要なサイトでは、Firfoxでユーザーエージェントを騙っていたので、ほとんど問題なかったのだ。Windows Updateは使えないが、Windowsの自動更新を使っていた。
予想外でもないけど、うれしい副作用。まあ、Windows Updateアプリケーションとしてしか使わないのだけど。


というところで、ブルースクリーン
翌日PCを起動すると、同じ問題が発生する。直ってない。
今度は、"win32k.sys" が問題らしい。
戦いはこれからだ(どーん)。


そんなわけで、ウィルスバスターは悪くなかった。ごめんよウィルスバスター。でももう、あこがれのNOD32に移行してしまったのだ。
困ったなと思いつつ、まだWindows Updateをやり残していたので、これを完了させる。
その翌日から、数日間、問題は発生していない。
直ったのか。戦いは終わったのか。注意深く見守っていきたいと思う。