最高裁判所裁判官国民審査


「全部☓に」とか、人のツイート拡散して信じ込んだりとか、じゃなくて、それなりに自分で調べようよと思ったので、審査広報に書いてある内容と、軽くぐぐった結果をメモ。
ぐぐってネタ拾ったあと、裏とりは一応試みたつもり。


ちなみに、審査広報ってのは、どうも裁判官本人が書くみたいね。

山浦善樹

  • 最高裁での判断(審査公報より抜粋要約)
    • 上司の不適切な行動を内部通報したら配置転換された事件で、配置転換は不当とする。
    • ダム工事の影響で土地が売れなくなっている状況で、工事を受注したゼネコンに土地を買い取ってもらったのは、賄賂とする。
    • 平成22年の参院選での一票の格差違憲である。
    • DRM機能付き録画機器には、補償金支払い義務はない。
  • その他情報

岡部喜代子

須藤正彦

  • 最高裁での判断(審査公報より抜粋要約)
    • 平成21年の衆院選において、一票の格差はあったが、合理的期間内に是正されなかったとはいえず、違憲ではない。
    • 裁判員制度憲法に違反しない。
    • 市議会の議決が違法であるという原審の判断が、充分な審理がなされておらず違法だということに対し、もともとの議決が違法であると評価されることは避けられないとした。
    • 前科証拠は、被告人と犯人の同一性の証明には、無条件で用いることはできない。
    • 平成22年の参院選一票の格差が是正されていなかったのは、違憲である。
  • その他情報
    • 高知白バイ衝突死事故で有罪となった元バス運転手が「証拠が捏造された」として県などに損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第二小法廷にて、原告側の上告を棄却した。
    • もういっこ流れている情報で、性犯罪訴訟原告の供述に疑義があるとした裁判は、主文を読むと判断に苦しむ。

横田尤孝

  • 最高裁での判断(審査公報より抜粋要約)
    • 明石花火大会歩道橋事故にて、警察署地域官と警備会社支社長に業務上過失致死傷罪が成立する。
    • 特許権延長出願対象の医薬品と、有効成分と効能効果を同じくする医薬品が、すでに製造販売承認されていることを理由に出願を拒絶することができない場合がある。
    • 公立中学校長が教職員に、入学・卒業式の国旗掲揚・国歌斉唱の際に起立・斉唱を命令するのは、違憲ではない。
    • 裁判員制度憲法に違反しない。
    • 滋賀県選挙管理委員会の委員長以外の報酬を定める条例は、違法とはいえない。
  • その他情報

大橋正春

千葉勝美

  • 最高裁での判断(審査公報より抜粋要約)
    • 平成21年の衆院選において、一票の格差はあったが、合理的期間内に是正されなかったとはいえず、違憲ではない。
    • 裁判員制度憲法に違反しない。
    • 市議会の議決が違法であるという原審の判断が、充分な審理がなされていないとして、高裁判決を破棄して差し戻し。
    • 前科証拠は、被告人と犯人の同一性の証明には、無条件で用いることはできない。
    • 平成22年の参院選一票の格差違憲状態だったが、是正されていなかったのは国会の限界を超えているとはいえず、違憲とはいえない。
  • その他情報

寺田逸郎

白木勇

大谷剛彦

小貫芳信

  • 最高裁での判断(審査公報より抜粋要約)
    • 平成22年の参院選一票の格差違憲状態だったが、是正されていなかったのは国会の限界を超えているとはいえず、違憲とはいえない。
    • 警察官の取り押さえ行為について、警察官を無罪とする。
    • 切り餅の切り込み特許権侵害の損害賠償請求を認容するとともに、中間判決後の被告の主張が時機に遅れたものとして認めなかった。
  • その他情報
    • 検察出身
    • 上記警察官の取り押さえ行為について、大変な勢いで暴れてたひとをやっとの思いで押さえつけたという話が多い。その後亡くなったらしく、知的障碍者だったそうだけど、暴れている時にそういうことはわからないし、他の人に危害を加えたということもあるので取り押さえるしかなかったんじゃないか。というのが、ネットを眺めてみたまとめ。

佐藤栄佐久贈収賄裁判

判例(全文)

被告の上告を棄却、賄賂に当たるとの判断を維持。
裁判官全員一致。関わった裁判官は以下のとおり。


裁判長裁判官: 櫻井龍子
裁判官: 金築誠志, 白木 勇, 山浦善樹

まねきTV裁判

まねきTV判例(全文)


まねきTVを著作権法違反としない知的財産高等裁判所の判決を破棄し、差し戻し。
裁判官全員一致。関わった裁判官は以下のとおり。


裁判長裁判官: 田原睦夫
裁判官: 那須弘平, 岡部喜代子, 大谷剛彦

児童ポルノサイトへのURLをwebに表示することの是非の裁判

児童買春,児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律違反被告事件(全文)
児童ポルノ、アドレス紹介も公然陳列…最高裁 : ニュース : ネット&デジタル : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

児童ポルノ画像を掲載したウェブサイトのアドレスを別のサイトで紹介した行為が、児童買春・児童ポルノ禁止法違反(公然陳列)に当たるとして、被告の上告を棄却。
関わった裁判官は以下のとおり。


裁判長裁判官:岡部喜代子, 裁判官: 田原睦夫, 大谷剛彦, 寺田逸郎, 大橋正春
うち、大橋正春と寺島逸郎は反対。