チャイコフスキー交響曲第4番・第5番・第6番 ムラヴィンスキー レニングラードフィル


チャイコフスキーの特長は、なによりも「格好良さ」にあると思う。それこそ粋がっているヒップホップ系のガキがひっくり返るほどに、チャイコフスキーの繰り出すメロディは格好良い。  中でも4番から6番までの交響曲3曲は、どこを切っても格好良いという点で、音楽史空前絶後だ。

松浦晋也氏がこう書いていて、実際交響曲4番は格好良かったので、では5番と6番も聴いてみましょうと思って、HMVの名盤コーナーにあった『チャイコフスキー後期交響曲集 ムラヴィンスキー&レニングラード・フィル』なるものを購入。求めていた曲が過不足なく入っている「名盤」があって、ラッキーとか思った。

エフゲニー・ムラヴィンスキー指揮、レニングラードフィルハーモニー交響楽団(現サンクトペテルブルクフィルハーモニー交響楽団)。
CD2枚組で、5番が二つのCDにまたがって収録されているのがいただけない。amazonと7andYを見たところ、在庫も乏しいようだ。




チャイコフスキー交響曲第4番・第5番・第6番
チャイコフスキー

交響曲第4番・第5番・第6番

ムラヴィンスキー指揮

レニングラードフィル

なので、こちらの方がいいだろう。同じ録音だが、3枚組。

交響曲第4番

先日買ったシャルル・デュトワ指揮、NHK交響楽団の演奏より好み。これを聴いたあとにN響の演奏を聴くと、ちょっとかったるい感じがする。曲自体の感想は、リンク先ご参照のこと。
金管の突き抜けるような音もいい。曲にもよるが、金管はこうでないと。ワルツやポルカあたりは、柔らかい音の方が合ってるようにも思うけど。
どうも聴き覚えのある演奏のような気がしたのだけど、それについては後述。

交響曲第5番

美しくも激しい曲と演奏。好きなのは第4楽章。

交響曲第6番≪悲壮≫

第3楽章がお気に入り。いい感じに盛り上がって、ここで曲が終わりなのかと思った。
第4楽章はあまりにしずかーなので、iPodでループ再生してたら、いつのまにか終わって第1楽章に戻っていた。Presto(きわめて速く)やAllegro(快活に速く)で終わらない交響曲って、初めて聴いた。そういうのもアリなのか。

余談

無知を晒しついでの余談。
聴き覚えがあるといっても、聴いたことのあるチャイコフスキー4番は限られている。先日購入したN響と、『涼宮ハルヒの憂鬱』の『射手座の日』に使われていた演奏。N響のわけはないので、つまり『射手座の日』の演奏ではないかと。
ちょろっと検索してみたところ、すでにそのような指摘もある(追記部分)


同時に再生してみると、微妙に印象が違う感じのするところもあるが、タイミングはぴったり合っている。
バイオリンのわずかな音から入るキョン長門の会話部分。DVDチャプタ22の41'30"で、第4楽章5'48"から。DVDチャプタ22の43'18"で、曲は少し戻って第4楽章6'56"からラストまで。